「強くなろうと思ったら、やっぱり走ったほうがいいですか？」
と、会員の方からよく質問を受けます。
走ることはスポーツの基礎ですから、もちろん走ったほうが良いです。
というか、選手ならマストだと思います。
ただ、長い距離を遅めのゆっくりと走るようなランニングは、個人的には不要かな……と。
トレーニングとして効率も悪いですし、持久力を鍛えるにしても、ちょっとキックボクシングで求められるものとはズレてくるんですよね。
キックボクシングは、プロでも基本的には3分を3R、長くても5Rです。
試合中は、ずっと同じペースで動き続けるのではなく、わりとオンオフの切り替えが激しめです。
そうした競技特性を考慮すると、あまり長くない距離を高強度で、繰り返し走ることによって追い込んでいくべきだと思います。
例えば、階段ダッシュ。
これは僕が現役時代に走っていた階段です。
ちなみに、この一見頂上に見えるところの先にも、角度を変えてまだ階段が続いています。
全力で1本15秒くらいだったので、100m弱くらいですかね。
これを10本、週2で走っていました。
後先を考えず、1本目から全力で突っ走るのがポイントです。
そうでなければ、練習の効果は大きく下がります。
1本目が上記のように15秒くらいで、その後は当然、少しずつタイムが落ちていくんですが、できるだけタイムが落ちないように死ぬ気で走るわけです。
自分の場合は、どれだけ遅くても20秒以内を目安にしていた記憶があります。
キツさに負けてゆっくり走ったり、そもそも階段の幅が狭くて全力で走れなかったりしたら効果が薄れるので、その点はご注意下さい。
別のトレーニングもご紹介したいところなんですが、長くなったのでまた次回にでも。
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