先日の、天心選手のボクシングデビュー戦を観て。
そして、対戦相手の与那覇選手が試合後に会見で言っていたことを聞いて、僕は思いました。
というのも、上記の会見でも与那覇選手が言っていますが、近距離での揉み合い、いわゆる「クリンチ」の状態になった際。
天心選手が与那覇選手に対して、圧倒的な強さを見せていたんですよ。
もちろん、首相撲のように、ヒザを打ったり思いっきり相手を転がしたりすることはなかったですよ（笑）
腕を取りながらパンチを打ったり、相手の体勢をコントロールしたり、サイドに回り込んだり。
クリンチの際にはほぼ毎回、天心選手が有利になる状況に持ち込んでいました。
おそらく天心選手は、ジュニア時代から首相撲のトレーニングを行っていたと思います。
対してボクサーは、日頃からクリンチワークの練習をしている選手というのは、ほとんどいないでしょう。
レアケースとして、ロマチェンコはクリンチというかレスリングの練習を取り入れていると聞いたことがあります。
その結果、彼も揉み合いには滅法強いですよね。
ジュニア時代から長い間、首相撲のトレーニングを続けてきたであろう天心選手。
他のボクサーに比べて揉み合いに強いのは、そりゃ当然です。
今回の試合結果を見て、「フィジカルの強い選手と対戦することになったら、天心は逃げ切れずに負けてしまう」という声を多数聞きます。
が、圧倒的なディフェンス力に加えて、あのクリンチワークがあれば、そうそう捕まることがないのではないかと…。
そんなわけで、ボクシングにすら活かすことのできる、首相撲。
あまり練習をやりたがる人はいませんが、非常に有益なトレーニングですよ！
首や体幹も鍛えられますし、本能的に体の使い方、相手のコントロールの仕方なども分かってきますし、やっておいて損はありません。
皆さんも、積極的にやっていきましょー。
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