こちらの本を読みました。
日本を代表する小説家のひとりである村上龍さんと、日本を代表する元サッカー選手の中田英寿さんとの対談およびメールのやり取りをまとめた本です。
村上龍さんがサッカー好きなので、大半はサッカーに関する話となっています。
話の中で繰り返し出てくるのは、「自分で考えることが重要」だということ。
中田英寿さんがそう言うと、強い説得力がありますね。
特に体が大きいわけでもなく、スピードやアジリティが優れていたわけでもなく、飛び抜けてテクニックがあったわけでもないにも拘わらず、世界のトップレベルまで上り詰めた方ですから。
ただただ苦しい練習に耐えてやっていれば成長できるわけではないということを、彼はこう警告しています。
「たとえばランニングを100メートル何本というような練習も、言われたようにただやるのと、自分で必要だと思ってやるのとでは、同じことをやるにしてもまったく違うし、シュート練習にしても、言われてやるのと、こういうふうにあそこを狙って打とうと思ってやるのとではまったく違う」
意図的な練習をするべきだ、ということですね。
狙いを持った練習を、その意図を十分に理解した上で行うことで、大きく成長できる可能性が高まります。
これは、僕たち指導者も気を付けなければいけない点です。
ただただ選手たちに練習内容を提供するだけではダメで、その意図をきちんと説明し、理解してもらう必要があります。
そうでなければ、十分な練習効果が得られません。
そんなわけで、指導者も選手もその辺を十分注意していきましょー。
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