こちらの本を読みました。
何だかんだで面白い伊坂幸太郎。
この方の作品は、ほぼ全て読んでいます。
わりとライトな作品が多く、僕の好きな不条理要素は薄めです。
が、単純に面白いだけではなく、読み終えた後に何かしら心に残るものがある作品が多いように思います。
ところで、今作の『ペッパーズ・ゴースト』に、こんな一節がありました。
「僕は、誰かが書いているお話、たとえば小説か何かの一登場人物に過ぎない、そう思うことがあるんですよね」
極めて楽観的な登場人物が、このように語ります。
これを見て、懐かしいな……と。
僕も小学生の頃、ふとそんなことを考えた記憶があります。
そして、僕もこの登場人物と同様に楽観的なのですが、どうやら楽観的思考の根本はここにあるようです。
「作中人物なら、何とかなるも何も、どうにもならないものはどうにもならない」
そうなんですよね、「全てが上手くいく」という楽観ではなく、「なるようになる」という楽観です。
そして、自分たちはその結果を、目の前の現実をただ受け入れるしかなく、思い悩んでも仕方がありません。
そんなわけで、良い小説ですよ。
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