こちらの本を読みました。
アイデアに満ちた現代において、世にある問題を解決するための豊富なアイデアを生み出すこと自体は、もはやそれほど価値がありません。
それよりも、問題そのものを再定義するような「意味のイノベーション」こそ、現代において重要なんですよー、という内容になっております。
例えば、かつては停電に備えて大体の家に置いてあったロウソク。
現代では、懐中電灯もあるし、スマホのライトもあるし、「非常時の灯り」として用いられることはほぼありません。
では、もはやロウソクの存在意義はなく、生産している企業もないのかというと、そうでもありません。
「灯り」ではなく「癒し」を目的としたアロマキャンドルとして、現在でもロウソクは需要があります。
ロウソクの用途を元来のものに限定して考えていては、このように生き残ることはできなかったでしょう。
「どうすればより明るくなるか」だとか「どうすればより長時間使えるようになるか」だとか、いくら考えても無駄です。
「非常時の灯り」としてロウソクよりも便利な他のものが存在する現在では、アロマキャンドルのように別の用途を見出す必要があります。
まあ、常識にとらわれず、前提を疑えということですね。
そもそもの前提が間違っていると、それをどれだけ掘り下げていったところで好ましい結果には繋がりません。
ビジネスのみならず、あらゆる分野で役立つ思考だと思うので、何かと突破したい方々は読んでみてはいかがでしょうかー。
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