こちらの本を読みました。
サッカー界における世界最高峰の監督である、ジョゼップ・グアルディオラ。
彼が指揮するマンチェスター・シティのゲームモデルを解説した1冊です。
最近は、サッカー関連の本をよく読んでいます。
格闘技と本質的に似通ったところが多く、戦術や戦略を学ぶ上で参考になるのと、あとは単純にKindle Unlimitedにて無料で読めるものが多いので…(笑)
似通った部分でいうと、例えばこちらの一節。
問題は、シティのビルドアップの形の一つをストップすると、もう一つに対して無防備になってしまうことだ。結局のところ、どちらを選んでもやられてしまう。この選びようのない二択があるからこそ、今のシティと対峙して、彼らが安全にボールをキープするのを阻むのは非常に困難となっている。
キックボクシングにおいても、「選びようのない二択」をいかに作れるかを意識して練習することが重要です。
何かしら得意な攻撃を持っているのであれば、「それを相手が意識することで当たりやすくなる別の攻撃」を磨くことで、一気にパワーアップできます。
分かりやすい例は、前脚へのローキックと奥脚へのローキックです。
前脚へのローキックを意識した相手は、それをカットしようと前脚を上げることが多くなります。
前脚を上げている瞬間は、必然的に奥脚のカットはできません(前脚で強引にカットできないこともないけど、それならそれでまた対応可能)。
その状態の相手に奥脚へのローキックがまともに入れば、1発で効かせることができます。
奥脚が効いてしまった相手は、今度は下手に前脚のカットができなくなります。
前脚をカットしようとすれば奥脚が、奥脚をカットしようとすれば前脚が蹴られる。
つまり、これも「選びようのない二択」です。
このように、自身の武器とシナジーのある技を意識して練習できているかどうかで、
成長度合いは大きく変わってきます。
ただ漠然と技の練習をするのではなく、それが自分にどう活かせるのかを念頭に置いておくことが重要です。
選手の皆さんは、各々の「選びようのない二択」を作り出せるように意識していきましょー。
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