Neighbors Kickboxing Gym Blog

広島県呉市広中新開にある「ネイバーズキックボクシングジム」のブログです

隙を待つのではなく作り出す

こちらの本を読みました。

 

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サッカー日本代表で、現在は鹿島アントラーズでコーチ(&代理監督)を務める岩政大樹さんの著書です。

東京学芸大学教育学部に一般受験で合格、卒業を果たしているだけあって、論理的で分かりやすい内容でした。

 

分野は違えど、キックボクシングにも応用できる考え方がいくつもあって、非常に面白かったです。

例えば、以下の文章。

 

よくサッカーでは「隙が勝負を分けた」などと「隙」という言葉が使われます。そのため、それは相手が与えてくれるものだと思われがちですが、実はちょっと違います。特に、そうそう隙を見せないトップレベルの戦いでは、相手に隙が生まれるというより、タイミングや立ち位置でエアポケットとなるような隙を自分たちで作り出しているのです。

 

相手のミスや偶然を待っていたのでは、なかなか隙は生まれません(相手にもよりますが)。

そうではなく、意図的に相手の隙をこちら主導で作り出すことによって、コンスタントにゴールが奪えるということですね。

 

これは、格闘技においても全く同じことがいえます。

倒せる選手というのは、単純に攻撃力が高いだけではなく、その攻撃をが当たる状態、つまり隙を作り出すのが上手い選手であることが多いのです。

 

「この状況でこの攻撃を打てば当たる」ということを理解して、その状況を狙って作り出す。

そして、その状況でその攻撃を出せば良いだけです。

 

この感覚を磨く例として、僕は大体、スパーリングの中で一度はハイキックを当てることを意識しています(もちろん、寸止めか軽くです)。

 

それを毎回毎回、繰り返し行うことによって、ちょっとずつハイキックを当てるためのデータが自分の中に蓄積されてきます。

すると、徐々に「この状況でこういうハイキックを打てば当たる」という感覚が何となく分かってきます。

 

次に、その状況を狙って作り出せるようにします。

例えば、左ボディの後の右ハイキックが当たりやすいので、前蹴りのフェイントを入れながら距離を潰して、左ボディに繋げる、とか。

 

さらに、左ボディに至るまでのパターンを増やしていきます。

例えば、スピード重視の左フックを打ちながら前へ出ることで、相手のガードを上げさせ、左ボディに繋げる、とか。

 

このサイクルを繰り返していくことで、ハイキックが当たる確率をどんどん高めていくことができます。

「左ボディからのハイキック」以外にも、「ローキックを効かせてからのハイキック」とか、ハイキックが当たる状況のパターン自体を増やしていけば、さらに効果的です。

 

また、「なぜこの状況からのハイキックが当たるのか」まで言語化して理解できるようになると、なお良しです。

そこからさらに応用が効くようになりますからね。

 

当然、これはハイキックではなくストレートや膝蹴りなどにおいても同様なので、皆さまも何かしらの技で試してみてはいかがでしょうかー。

 

 

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