こちらの本を読みました。
陸上競技の世界選手権において、400mハードルで2度も銅メダルを獲得された為末大さんの著書です。
僕も高校・大学時代に同じ400mハードルを専門としていましたが、この競技で日本人が世界大会のメダリストになるということが、いかに凄いことだったか…。
為末さんは現役時代、特定の指導者に師事することなく、自分で考えて自分を育て上げるという陸上選手としてはレアなスタイルで活動していました。
この本には、その過程で意識していたことや、そこで得た学びについて書かれています。
個人的に、かなり楽しめた1冊でした。
自分が陸上競技の経験があるからというわけではなく、考え方や物事の捉え方は共感、納得できるものが多かったし、選手を指導する上で参考となることも多かったし。
体幹の重要性についての記述は表現が上手く、キックボクシングの指導にも使えるなと思いました。
立位で行うスポーツは基本的に、まず地面に力を加え、その反発力を各部位に伝達することでパフォーマンスを発揮します。
その反発力を下半身から上半身へロスなく伝達する上で、体幹の働きは非常に重要となるのです。
体幹がしっかり固められてなく、途中で力が脱げてしまう状況を「プラスチックのバットで野球のボールを打つようなもの」といった表現をしています(ちょっと違うけど)。
どれだけ大きな力でバットを振っても、バット自体が柔らかいものであれば、決してボールは跳ね返って飛んでくれませんよね。
パンチを打つ際もこれと同じで、どれだけ大きな力でサンドバッグに当たっても、そこでその力が逃げないように体をしっかり固められていなければ、威力の弱いパンチとなってしまいます。
当たり前のようで、これは意外と多くの方が意識できていないことです。
プラスチックバットではなく金属バットで相手を殴れるように、インパクトの瞬間には体幹をしっかりと固められるようにしましょう。
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